2日に、大阪で開かれた「直販クラブ勉強会」というのに参加しました。これは、投資信託を販売会社を通さずに「直接販売」する投信会社の担当者を招いて(主催はアレンジャーと呼ばれる個人投資家の人)、個人投資家が一緒に勉強しましょう、という集まりです。
投信会社は、さわかみ投信を中心として、ありがとう投信、そして新規参入のセゾン投信でした。あくまでも「勉強会」なので、講義形式ではなくて参加者からの質問・意見に対して投信会社側が答える、という形でしたが、もちろん?澤上篤人社長の時間占有率はかなり高かったことは言うまでもありません(批判的に言っているわけではなくて、これでいいと思うのですが・・・)。
いろいろと話題はあったのですが、少しだけ書いてみます(私の解釈も多分に入っています)。
Q.ありがとう投信やセゾン投信は「ファンド・オブ・ファンズ」形式をとっているが、信託報酬の二重取りになるのではないのか?
(これはFOFに対してよく言われている定番の質問)
A.信託報酬が2度かかる、というのはそのとおり。しかし、だからといってファンド・オブ・ファンズ形式を批判するのは的外れではないか。ファンドは何で評価されるべきか、というと運用結果でしかないはずであって、いい結果を出してそれに見合うコストであれば問題はないと思う。もちろん、運用とは関係のないところで販売手数料などどいうコストがかかるのはおかしいと思うが。
Q.個人で株式を買う場合に比較して、投資信託を利用した場合のメリットは?
A.
・きちんとした銘柄を選べば、中長期的に見ると株価はAのラインに沿って上昇していくはず。しかし、いろいろな要因の影響があって、実際の株価はAのように直線的になるわけではなく、Bのように波がある。
・従って、0の時点で買って、バイアンドホールドとした場合は、リターンはAのラインに沿ったゆるやかな増え方にしかならない。
・そこで、株価の変動を見て、割安なところ(②の位置)で仕込み、割高と判断したら(①や③の位置)売って現金化し、次の割安な時期に仕込むのに備える、という繰り返しになる。
・①の後の株価下落時には現金化してあるから、基準価額はそれほど落ちずに、②’のところからまた増え始めることになる。だから、Cのような増え方になることが期待できる。
・個人でも上のことをやればよいのだが、①や③で売ったときにキャピタルゲイン税がかかってくる。ところが、投信でやっていれば、売買はファンドの中でやるために投資家個人にいちいち税金はかからない。
・また、個人の場合、利益を確定した後に一部をリスクのない運用に回したりしてしまうことが往々にある。これでは、利益分を再投資することによる「複利効果」をみすみす逃してしまう。
・いい投信だと、投資家の資金がどんどん入ってきて運用資産が多くなってくるから、「船」が安定してくる。
このような勉強会は、「営業活動をしないこと」を基本方針にしている投信会社の「営業活動」にあたるわけで、当然ファンドのメリットが強調されますし、批判的な意見などもあまり出ません。
しかし、投信を売るためにやっているというよりは、理念や考え方を披瀝して、それに乗れる人を募る、という趣旨が伝わってきて好感が持てます。実際、澤上氏らの地道な活動は、ゆっくりではありますが、それなりのムーブメントを起こしてきた、という実績がありますし。
それにしても、集まった投資家の数の多さにびっくりしました・・・。着実にファンは増えているのかな、と。
最近のコメント