従業員持株会

以前、前に勤めていた会社の同期入社の友人と話をしていて驚いたことがありました。
彼が
「給料から生活費を引いた余裕資金は、ほとんど従業員持株会に入れている」
と言っていたからです。

その会社は、とても“かたい”会社だったし、持株会に拠出した資金に対して会社が5%の補助をしてくれるということで、ほとんどの社員は、額の多寡は別にして持株会に参加していたように記憶しています。それにしても、貯蓄代わりというか余裕資金をほとんど持株会に、とはねぇ。

米国のエンロンが破綻したときに、資金をほとんど自社株の購入に充てていたために、職もお金も失ってしまった、という人がテレビに出ていたのを思い出してしまいました。

従業員持株会は、基本的にはいい制度だと思います。会社が奨励金を出してくれるたり、毎月少しずつ資金を出して長期的な資産形成に役立てられるからです。会社にしても、持株会が安定株主として機能するのを期待しているわけです(実際、上場会社でも、従業員持株会が第何位かの大株主になっているところもいくつもあります)。

しかし、先のエンロンの例ではないですが、個人資産に占める割合があまりに高くなることは、言ってみれば『会社と運命をともにする』ことに他なりません。

資産形成の原則が、“長期投資、時間分散、資産分散”であるとするならば、同期の彼のような方法は、“長期投資、時間分散”はできているけど、“資産分散”が全くできていないことになります。

まあ、彼のような極端な人はなかなかいないでしょうが、長く続けていると、知らず知らずのうちに「持株会に拠出している資産の比率が高くなっている」ことはあるのではないでしょうか。
一度、自分の資産の中身をチェックしてみてはいかがでしょう。

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8月の円高株安でも投信への資金流入の動き止まらず

今日の日経新聞に、「個人マネー、投信流入続く・8月」という記事がありました。

8月は半ば以降に大幅に円高・株安が進みましたが、損失回避のために大規模な解約の動きがあったのかと思いきや、さにあらずで、むしろ契約額の方が大きかった…とのことです。

記事では、外貨建て資産を中心に運用する投資信託などに、再び円安に向かうだろうと判断している個人投資家の資金が集まっている、と分析しています。今回の円高は“一時的”なものと考えて、いわば“押し目買い”をしているというわけです。

為替相場が今後も一方的な円安進行状態に戻るかどうかは予想がつきませんし、ましてやアメリカが利下げか?という見通しもある中では、安易に「また円安がもどってくるさ」と判断すると、どうも危ういような気がします。

また別の見方をすると、日本の投資家も以前のように、相場が高ければ「それっ」と買って、下がれば「わあだめだ」とあわてて売ってしまう、という単純な動きをしなくなって、少々の下げ相場(円高相場を下げ相場というのもおかしいのですが)でもあわてずに腰を落ち着けていられるようになったのかもしれません(??)。

株式投資であれば、経済活動は(長期的に考えれば)緩やかに上昇していくと考えるのを前提として、少なくとも複数銘柄に分散投資しておけば、安くなったときに買う、つまり押し目買いという発想が成り立つと思います。しかし、通貨間の相対的な関係で決まるのが為替水準ですから、長期にわたって一方向に動いていく、ということは普通は考えられません。
(ただ、中国経済のように発展余地が大きいにも関わらずその通貨価値が低く抑えられている場合には、その後長期間にわたって強くなっていくということはあるでしょう。円が変動相場制になってから一方的に強くなってきたのと同じように。)

と考えると、為替の今後の動きを決めつけて投資するのは、あまり賢明なこととは思えません。いくら外貨での運用が表面上有利に思えたとしても、為替変動によるリスクの方が大きい場合が多いわけですから、やはり、一定割合以上をそういった商品で運用するのは避けた方がいいのではないでしょうか。もちろん、「将来その国に移住するつもり」ならば話は別ですが…。

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チューリップバブル

小学1年生の娘が、ようやく自転車に乗る練習をする気になったようで(もちろん、周りの友達がスイスイ乗っているのがうらやましくなったのでしょうが)、練習に付き合いました。

いちおう乗れるようにはなってきたので、今日は「仮免許路上講習」です。私は自転車で後ろからついて行くのですが、思っていたよりうまくなっていて、ちょっと安心。まだフラフラしながらですが、そのうち安定してくるでしょう。あとは、ブレーキのかけ方と横断歩道の渡り方かな。

ただ、自転車は3年ほど前に買ったもので、身体に比べていささか小さくなってきています。ほとんど乗っていないのに…。今年のクリスマスプレゼントは自転車かもしれません。

この春に新版の出た、バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー』(日本経済新聞社)を少しずつ読んでいます。冒頭の2~4章で歴史上の「バブル」について、詳しく(これでもか、というぐらいに)述べてあります。

数々のバブルの最初を飾るのが、17世紀オランダの「チューリップバブル」です。なんとチューリップの球根が投機の対象になって国中が浮かれた、という有名な事件ですね。

何年か前にNHKでやっていた『街道をゆく』のオランダ編で、このチューリップバブルを取り上げていたような気がしたのですが、よく憶えていません。そこで、基になっている司馬遼太郎氏の『街道をゆく35 オランダ紀行』を本棚から引っ張り出してきて探したのですが、何ヶ所かチューリップに話題は及ぶものの、例の「バブル」に触れているところは見つけられませんでした。

テレビシリーズだけの話題だったのか、それとも単なる私の勘違いか。

誰かご存知でしたら、教えてください。

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投資か投機か、はたまたギャンブルか?

「株式売買は、投資なのか投機なのか、あるいはギャンブルなのか?」
という議論がよくあります。株式だけではなくて、商品先物はどうなの、とかFXはどうなのとか。つい最近もブログ上でFXをめぐってのやり取りを見かけました。

投資行為とギャンブルでは一見まったく違うことのように思えますが、ではどこで線引きするのかというとこれはまた難しい問題でしょう。
私自身は、自分のやっている取引行為をカテゴリー分類することに余り意味はないと思っています。

某氏は、レバレッジ倍率が低いのが「投資」で、高いのが「投機」ないしは「ギャンブル」と言っているようですが、レバレッジを基準にその“判定”をするのは「???」と感じます。レバレッジなし(1倍)の株式現物取引でデイトレをやっても「投資」なのか?
また、投資信託は通常「投資」だと考えられているようですが、売買回転率の非常に高い投信(昨日のエントリー参照)を買った場合、果たして「投資」と言えるのだろうか? 
などといろいろ疑問点が出てきます。

こういう議論が繰り返される背景には、
  投資=善
  投機&ギャンブル=悪
という単純な見方があるように思います。要するに、自分がしている取引行為を何としても「投資」であり「社会に益になる行為」なんだと“正当化”したい気持ちの表れなのかなーと。
ギャンブルで勝ってうらやましがられることはあっても、尊敬されることは余りなさそうですが、投資行為で成功すれば、賞賛されますよね。うーん。

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投信の売買回転率 ~日経の記事より

6月26日日経新聞朝刊【金融面】のマネー役立ち事典というコーナーに、『投信の株式売買 頻繁ならどうなる?』という記事が載っていました。
売買回転率は、投信を選ぶ際にチェックすべきポイントの一つにあげられます。要するに、頻繁に売り買いをしている投信は株式の売買手数料が多くかかっており、それがパフォーマンスを低下させる一因となるということですね。

この記事で『売買回転率が高い主な日本株投信』として、“槍玉”にあがっているのが
  日本株アクティブ・ファンド(三菱UFJ投信)
  株主還元株オープン(大和投資信託)
  ジャパン・オープン(フランクリン・テンプルトン)
一方、『売買回転率が低い主な日本株投信』としては、
  アクティブバリューオープン(T&Dアセット)
  バリュー株・オープン(大和投資信託)
  さわかみファンド(さわかみ投信)
があげられています。

実際に、「回転率が高い投信は、運用成績が振るわない傾向にある」というニュアンスの記事で、おそらくそれは正しいのでしょう。ただ、私としてはこれを鵜呑みにせずに「本当にそうなっているのか?」調べてみたいところです。が、残念ながら今回はそこまで手が回らないので、とりあえずメモ代わりにしておきます。

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日本の商品取引業界、縮小が進む

今日の日経金融新聞に『商品先物業界、外務員・委託者の減少加速、規模縮小、一段と――売買低迷でリストラ』という記事がありました。

「勧誘規制の強化などが響いて新規の顧客獲得が進まず、売買高の低迷を受け各社がリストラを急いでいるためだ。早期の業況回復は見込みにくく、厳しい状況が続きそうだ。」
とのことです。

確かに、3,4年前までは商品先物会社からの電話勧誘は頻繁にありましたが、ここのところほとんどかかってきません。当時はかなりしつこい電話に閉口したものですが、最近は専ら、投資用マンション販売会社の営業にお株を奪われたような・・・。

一方、21日の日経新聞には
『商品取引所24時間化、経産省検討――売買規制も緩和、国際競争力強化へ総合策』
という記事もありました。

こちらは、NYMEXをはじめ活況を呈している海外の取引所に比較して、どんどん売買高が細っている国内の取引所の現状に危機感を抱いた経済産業省が、二十四時間取引の促進や売買規制の緩和、上場商品の拡充などを柱とする“取引所の魅力アップ”施策によって、挽回を図ろうというものです。

もともと日本の商品先物取引は、個人投資家のいわば“投機”取引が主体であり、その取引を取り次ぐ商品先物業者がたくさんあったわけですが、環境の変化によってそのような形が成り立たなくなってきたわけです。

商品先物をメインにしてきた個人投資家の方も、「流動性の低下」「不自然な値幅制限」などなどに嫌気が差して、日経先物取引やFXに移行する人が増えているような気がします(ブログなどを見ていると)。

商品先物市場は、商品価格の変動に対するリスクヘッジとして先物市場を活用したい実需家(これが本来の商品先物市場の役割だと言われていますよね)や、商品を投資信託などに取り入れたい機関投資家に“軸足”を移していく、という流れなのかもしれません。

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“自前ファンド”づくりの実験(その2)

前回、7つの東証1部銘柄を単純に組み合わせただけの“自前ファンド”がインデックスと遜色ないパフォーマンス(それもインデックスと同程度のリスクで)を出すことがわかりました。

7銘柄程度に分散することで、十分なリスク低減効果があるのならば、
   なにもわざわざ手数料の高い投資信託をつかってリスク分散する必要はないだろう
というのが週刊ダイヤモンド「投信の罠」の記事の趣旨でした。
手数料の多寡が中長期的なパフォーマンスに大きな影響を与えるためです。

ただ、この方法の難点は、結構な初期投資額が必要である、という点です。今回の例の7銘柄に分散投資する場合、200万円以上必要です。もう一つ、銘柄を分散すればいいとは言うものの、どんな銘柄でもいいというわけではありません。もっとも、業績のいい大型株をチョイスすれば、それほどの間違いはないでしょうし、そのような「間違い」の程度を減じることが、この個別株分散投資の目的であるわけですから、それほど大きな力をさくことはないのかもしれませんが。
とは言いながら、最低限の業績フォローは必要でしょうし、最近の株価推移ぐらいは調べておいたほうがいいでしょう。

と考えると、やはり、コストを抑えるためにはそれなりの努力が必要である、ということですね。その努力とコストとのバランスを考えるならば、「うーーん、そんな手間をかけるぐらいなら私はインデックス投信でいいや」という判断が『合理的』ということになるかもしれません。

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“自前ファンド”づくりの実験

投資の入門書として評判のいい北村慶氏の「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント~ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵」(PHP研究所、2006年)という本ですが、その中に、「自前『株式ファンド』の作り方」という項があります。趣旨は、国内株式という特定の「資産クラス」の運用にあたってのポートフォリオの組み方を考える、というものですが、要するに複数の銘柄に投資することによって、リスクを低減させることが可能、ということです。実際、10ほどの銘柄に分散投資すればリスクを劇的に低下させることができる、と述べられています。ところが面白いのが、それ以上銘柄を増やしても、リスク低減の効果は限定的で、あまり意味がないという点です。

同様の試みが昨秋の週刊ダイヤモンド「投信の罠」(2006年12月2日号)の中でもされていました。
*どうでもいい話ですが、この「○○の罠」というタイトル(先週の週刊ダイヤモンド6月16日号の特集は「金融商品の罠」ですね)、最近あちこちで活躍しておられる元外務省事務官佐藤優氏の「国家の罠」(新潮社、2005年)がヒットしたことにあやかっているのでしょうか?

例によって自分でも試してみたくなったので、二番煎じ(いや二番どころじゃないか)ではありますが、Excelを触ってみました。
個別株の組み合わせとインデックスの比較です。

組み合わせに使った銘柄は、ダイヤモンドの記事と同じく、
  NTTドコモ、東京電力、三菱商事、新日本製鐵、コマツ、ブリヂストン、みずほ信託銀行

の7つです。検証期間は2003年9月から2007年5月まで(ダイヤモンドの記事は2003年10月から2006年10月まで)。

各銘柄の株価推移は次のとおりです。2003年9月の株価を100としてあります。ちょっとわかりにくいですが、いちばん低迷しているのが「NTTドコモ」、大きく上昇しているのが「コマツ」ですね。

Suii_2

これらをそれぞれ1単位ずつ持った場合の評価額の推移を見てみましょう。

Gousei
比較のために、やはり2003年9月を100としています。図中「合成」としてあるのが今回の“自前ファンド”です。2006年10月ごろまで(ダイヤモンドの記事はこの頃までのデータです)は日経平均、TOPIXとほぼ一致しています。その後、大きく伸びて2007年5月にはなんと日経平均、TOPIXを20%ほど上回る結果になりました。

インデックスを今のところ大きく上回っているのは、たまたまかもしれません。しかし、「NTTドコモ」や「みずほ信託銀行」の低迷にも関わらず“自前ファンド”がインデックスに遜色ない成果をおさめていることがわかります。

ちょっと長くなったので、考察は次回。

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それでは、ありがとうファンドは・・・?

 前回さわかみファンドの分析(というほど大げさなものではありませんが)をしてみましたが、今回はさわかみさんの盟友(?)ありがとう投信を見てみます。

 ありがとうファンドは、ファンド・オブ・ファンズの形をとっており、現在のところ4つのファンドを組み込んでいます。その内容は以下のとおりです(2007年4月月次レポートより)。
・さわかみファンド                      26.10%
・トヨタグループ株式ファンドF               23.30%
・社会貢献ファンド                      22.90%
・朝日Nvestグローバルバリュー株オープン(Avest-E) 2.41%

 Avest-Eの組み入れはまだわずかだったのですね。もう少しあるのかと思っていました・・・。

 ありがとうファンドの運用開始は、2004年9月1日ですから、設定から2年半たっています。この間のリターンは、年率複利換算で 12.1% となっています。なかなかの成績ですね。この期間のリスク(年換算の収益率の標準偏差)は 9.9%程度です。
 同じ期間のさわかみファンド、日経平均のリスクは
   さわかみファンド  13.4%
   日経平均      16.8%
です。これを見る限り、ファンド・オブ・ファンズのメリットと言われている、リスク軽減効果は発揮できているようです。ただし、同じ期間のさわかみファンドのリターンは 18.5%程度ですから、「リスクを減らすことができたにもかかわらず、そこそこのリターンが得られた」ということになるのかどうか、これだけからは判断できませんね・・・。
 
 ありがとうファンドが健闘していることは間違いないでしょうが、まだ2年半しかたっていないので、定量的に判断するには『時期尚早』なのかもしれません(投資信託の評価サイトでも星いくつの評価がつくのは3年超のファンドですし)。

 でも、定性的な評価、つまり、ファンドの理念とかそういうものには、私は期待しているので、今後も応援していきたいと思っています。

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さわかみファンドの実績を再認識

 われらのさわかみファンドの“優秀性”を定量的に分析してみました(笑)。比較対象としてイケニエになるのは・・・日経平均!です。もっとも、さわかみファンドはベンチマークを設けていませんし、さわかみさんは「インデックスに勝つ」なんてことはこれっぽちも考えておられないでしょうから、比較自体に意味があるかどうか疑問の残るところですが、まあ手始めに、ということで。

 さわかみファンド設定日の1999年8月24日以降のファンドの基準価額と日経平均の推移です(比較のために、スタートを100にしてあります)。
 たまたまですが、99年8月ごろと現在の日経平均はほぼ同じ価格なのですね。つまり、日経平均はこの間に3年で半値になり、その後4年ほどでやっともとの値段に戻ってきたことになります。感慨深いです(?)。

Hikaku1

 ところが、対するさわかみファンドは、というと、日経が半値に落ち込む間も何とか基準価額10000円前後で持ちこたえながら、その後の上昇過程にうまく乗って、いまや設定当初から2倍になっています。20000円到達は目前です。

Hikaku2

 次に、それぞれの価格変動の様子を見るために、日次変動率の分布を比較してみました。明らかに、さわかみファンドの方が変動率の分布が狭い範囲に収まっています。つまり、日経平均に比較してリスクが小さいということですね。日次変動率の標準偏差を算出して、年間のリスクに換算すると、
    さわかみファンド  15.6%
    日経平均      21.9%
となりました。

 当然のことながら、以上は過去のデータを見た結果であって、これからも同じ傾向を示すかどうかはわかりません。しかし、ファンドに投資するかどうか判断する場合、ある程度の実績が伴わなければ、実際に投資に踏み切るのは難しいでしょう。これだけの実績をあげていれば、すくなくとも投資対象に加えるための事前審査合格!といえるのではないでしょうか。

 そういうわけで、やはりさわかみファンドはすごい!という認識を新たにしたところです・・・。

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国債の販売強化策

 今日は娘の小学校の入学式に参加しました。今年は桜が咲き始めるのが早かったので、入学式の頃にはもうとっくに葉桜になっているかと思っていたのですが、結局、満開の桜の下で写真をとることができました。 

 日本の国債発行残高に占める個人投資家の割合が、5年前に比べて2倍になっている、という報道がありました。
   産経新聞 4月5日

 財務省は、あの手この手でさらに国債を売ろうとしているようです。
 海外でも日本国債の説明会をしたりしているのですね。知らなかった・・・。今回は中東で開催するらしいのですが、相対的に見て大して魅力があるとも思えない日本の国債を、果たしてオイルマネーが買ってくれるのでしょうか?

 また、個人向け国債を中途換金した場合にかかる「違約金」を安くする方向で検討中との記事もありました。これによって、中途換金しても元本割れするのを防ぎ、国債投資の魅力アップを図ろうという狙いのようです。「預金よりも利率が高く、しかも投資信託よりも“安全”」というアピールをしたいらしいのですが。
 私自身は、余り触手が動きませんが。

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京大が基金を設立

 昨日の新聞に、京都大学が寄付金の受け皿となる基金を設立した、という記事がありました。

   NIKKEI NET 
   京都新聞電子版

 国立大学も独立行政法人化され、大学独自で収益を上げる工夫がされています。今回の「基金」は個人や法人から広く寄付を募る窓口として設けられた、とのことです。
 
 基金といえば、ただ寄付金を募るだけではなくて、その資金を運用に回して収益を得るのが当然だと思うのですが、この記事ではそのあたりのことは全く触れられていません。実際には、どのような運用がされているのでしょうか?

 米国では、エール大学やハーバード大学をはじめとする大学の基金がきわめて優秀な運用成績をあげています。
 エール大学などは、金融機関での運用業務経験者などの専門家からなる運用チームで運用を行っており、過去20年間の平均リターンで約17%を獲得しています。そして、その運用は株式の個別銘柄への投資ではなく、ファンドへの投資だということです。つまり、運用チームの仕事は、個別銘柄の選択をすることではなく、優秀なファンドの目利きをすることに徹しているわけです。まさに、ファンド・オブ・ファンズの形態ですね。
(上地明徳著:ダマされたくない人の資産運用術、青春出版社青春新書 より)

 日本の大学でも今後運用に力を入れるところが出てくるかもしれません。

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家計の金融資産、最高の1540兆円に

23日に日銀から「2006年末の資金循環統計(速報)」が発表になっています。
   NIKKEI NET 
   日本銀行調査統計局

また、NightWalkerさんのこちらのエントリーでも詳細に触れられている。

現在のところ、日本の家計金融資産1540兆円のうち、株式や投資信託に回っているお金は約16%、約250兆円ということになります。一方、現金・預金や保険の資産は1100兆円あります。
澤上さんは「ファンド・オブ・ファンズ入門」の中で(p.16)
 おそらくここから10年ぐらいのスパンでみると、預貯金ならびに生命保険に眠っている個人金融資産1000兆円の10%前後は、本格的な長期運用を求めて投信購入に向かうことになろう。
 つまり、100兆円ほどの個人資産が投信に流れ込むわけだ。

と書いておられます。
これが現実になるとすれば、今のような緩やかな「預貯金から投資へ」という流れがどこかで、(何かのきっかけで)、急に加速するのかもしれません。
100兆円が投信に流れるとすれば、受け入れ側ももっともっと拡大しないといけません。資産総額が1兆円を超えている国内投信は5本ぐらいしかないわけですから。
独立系投信(「おらが町の投信」も含めて)が、その受け皿の一端を担えるようになると面白いですね。

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インフレ率の想定

長期の資産運用を考える場合、「負けないこと」を第一に考えますが、その最も負けてはいけない相手は“インフレーション”である、ということはおそらく衆目の一致するところだと思います。多くの本にもそのように書かれています(最近出た本で言うと、北村慶:「貧乏人のデイトレ金持ちのインベストメント」(PHP研究所)など)。

NightWalkerさんのブログ NightWalker's Investment Blog では、「月々10万円の家賃が、30年後、50年後、いくらになるかの計算」というタイトルで、インフレ率の大小によって家賃負担がどうなるかについて検討されています。改めて、「インフレ率をどう考えるか」という問題の影響度の大きさに気付かされます。

ファイナンシャルプランニングを行う場合も、インフレ率をどう想定するかという問題がついて回ります。この数値次第で、将来の家計の状況は大きく変わってきますから。
ところが、ここ15年ほどインフレ率はほとんどゼロ(もしくはマイナス)の状況が続いていますし、その結果、インフレという状況が体感的に理解できない人が増えてきています(私自身も就職した頃からずっとデフレだった世代なのでこれに該当するのですが・・・)。

だからと言って、今後も今の状態が続くと仮定してプランニングをすると、楽観的すぎというか、“危険側”の予測になってしまいます。反対に、余りに高いインフレ率を見込んでも、なんだか現実感がないですし、これにはいつも悩まされます。

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「おらが町の投信」のこと

ネットで検索をかけていて、こんな記事を見つけました。

経済産業省の審議会か何かで、澤上さんが証言、じゃなくて講演?されたときの資料だと思います(詳しくは調べていませんが、おそらく2005年11月頃の内容だと思われます)。
この中で、具体的に話を進めているものとして、
「おらが町の投信」(これは地方経済の活性化に寄与することを目指す、独立系の投信という意味と解釈してよいと思います)が北海道や九州で5件ある
と言及されています。
*このほかに「おらが町の投信」以外にも準備中の独立系投信がある(保険代理店が自分とこの顧客向けに2件、ファミリービジネスとして投信をやりたいのが2件、と書かれているもの)とのことです。

現在では、「さわかみ投信が黒子になって投信立ち上げを手伝」っておられるところはもう少し増えてきているのでしょう。

そんな様子が伝わってくれば、「世の中動いている!」と感じられて面白いと思います。
例えば、「かいたく投信」の森本さんがブログを立ち上げておられます(森本さんは、「ある投信に支援を受けている」と書かれていて、具体的にどことは言っておられませんが・・・)。こんな感じで立ち上げまでの途中経過を実況してくださるところが増えるといいですね。

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「おらが町の投信」~「ファンドオブファンズ入門」より

さわかみ投信の澤上篤人代表と、ありがとう投信の村山甲三郎代表の共著による

「長期運用時代の大本命!~ ファンドオブファンズ入門」(実業之日本社)

を読みました。

・預貯金に著しく偏っていた日本の個人資金も、これからドドッと投資信託に流れ込んでくる。
・ところが、日本には本格的な長期運用はまだまだだ。
・本格派の投信は、受け皿としてまだまだ増える必要があるが、その際に注目されるのが「ファンド・オブ・ファンズ」だ。
という主張で、澤上さんが理念的な部分を、村山さんが「ファンド・オブ・ファンズって何?」という部分を分担して書かれています。

特に興味深かったのが「おらが町の投信」をつくろう、という提案でした。最近の澤上さんのセミナーでは必ず言っておられるようです。
・地方の経済活性化のために長期運用の考え方を取り入れ、地方の人たちがその地方の人たちのために投信を立ち上げよう。
・低コストで、いい運用成果をあげるためには、ファンド・オブ・ファンズが適している。
・そんな「おらが町の投信」が全国各地にできてくると、長期投資へ向かう流れが一気に大きくなる。

この提案に共鳴する人々も多くなっているようで、実際に投信会社の設立やその準備に動いているところもすでにいくつか出てきています。ネットで簡単に見つけることができるもので、大阪の「浪花おふくろ投信」や山陰の「かいたく投信」などがあります。

一気に資金を集めて「投信ビジネス」で大もうけ!?というこれまでの証券会社系のビジネスではなくて、「小さく生んで大きく育てる」「気がついたらすごく大きな動きになっていた!」という“自然の流れ”を目指す、この発想。
注目していきたいと思います。

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日興の大株主ファンド

日興コーディアル証券のシティグループによるTOBが話題になっています。シティ側が提案しているTOB価格が「低すぎる」として、日興の大株主であるハリス・アソシエイツやサウスイースタン・アセットマネジメントはTOBに応じない意向を示しているとのことで、今後の動向が注目されています。
ところで、ここで名前が出てくる投資ファンドは、ちょこちょこ名前を聞くところです。

サウスイースタン・アセットマネジメントは、例のライブドアとフジテレビのニッポン放送株争奪戦の発端となる、ライブドアにニッポン放送株を売った会社であるといわれています。そう、サウスイースタン・アセットマネジメントこそが、大騒動の裏側でいちばん大もうけをした、真の勝者だというわけです(北村慶:『外資ファンド利回り20%超のからくり』、PHP研究所)。
また、シカゴのハリス・アソシエイツですが、私がほんの少し保有しており、これからも買っていこうと思っている、「朝日Nvestグローバルバリュー株オープン」の実質上の運用を行っている会社です(運用会社が朝日ライフアセットマネジメント)。世界的なバリュー株の発掘に定評があるようですね。

最近の大型企業買収案件では、このような外国ファンドの名前が必ずといっていいほど聞かれるようになりました。日本のファンドで、同じように世界中の企業について綿密な調査を行って投資しているところってあるのでしょうか・・・。

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投資商品のコスト

投資商品を選ぶ際に“コスト”が重要視されるのは、それがパフォーマンスに多大な影響を与えることがわかっている以上、当然のことだと思います。
そういう意味で、投資信託というものは一部の評論家や投資家の方には、目の敵のように映るようです。

(例えば、かの有名なロバード・キヨサキ氏のコラム

コストがかかる、という意味では、投資信託に投資する「ファンド・オブ・ファンズ」なんていう代物は「最悪」ですね(笑)。

しかし、私自身は、コストがかかるから、即、悪い商品というようには考えていません。投資商品は、あくまでも運用結果で判断すべきものですから、いくらかコストがかかったとしても相対的にいいパフォーマンス(当然、コストを控除した後の)が出ればいいのではないか、ぐらいに考えています。

同額を、片や低コストのインデックスファンドに、片やもう少しコストの高いアクティブファンドに投資したとして、仮に後者の方がいいリターンを出すことができたのならそれでよし、としてもよいのではないでしょうか(もっとも、世の大半のアクティブファンドというものは、多額の信託報酬をとりながら、インデックスに負けている、ということもありますが、それはまた別問題として・・・)。

投資においても、他のビジネスと同じように、コストとリターンのバランスをどう考えるかという問題は、意思決定の重要課題ですから、要は、「コストをかけてもこれだけのリターンが得られるのならよし」とするかどうか、ということになると思います。

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投資勉強会に参加しました

2日に、大阪で開かれた「直販クラブ勉強会」というのに参加しました。これは、投資信託を販売会社を通さずに「直接販売」する投信会社の担当者を招いて(主催はアレンジャーと呼ばれる個人投資家の人)、個人投資家が一緒に勉強しましょう、という集まりです。
投信会社は、さわかみ投信を中心として、ありがとう投信、そして新規参入のセゾン投信でした。あくまでも「勉強会」なので、講義形式ではなくて参加者からの質問・意見に対して投信会社側が答える、という形でしたが、もちろん?澤上篤人社長の時間占有率はかなり高かったことは言うまでもありません(批判的に言っているわけではなくて、これでいいと思うのですが・・・)。

いろいろと話題はあったのですが、少しだけ書いてみます(私の解釈も多分に入っています)。

Q.ありがとう投信やセゾン投信は「ファンド・オブ・ファンズ」形式をとっているが、信託報酬の二重取りになるのではないのか?
 (これはFOFに対してよく言われている定番の質問)

A.信託報酬が2度かかる、というのはそのとおり。しかし、だからといってファンド・オブ・ファンズ形式を批判するのは的外れではないか。ファンドは何で評価されるべきか、というと運用結果でしかないはずであって、いい結果を出してそれに見合うコストであれば問題はないと思う。もちろん、運用とは関係のないところで販売手数料などどいうコストがかかるのはおかしいと思うが。

Q.個人で株式を買う場合に比較して、投資信託を利用した場合のメリットは?

A.
・きちんとした銘柄を選べば、中長期的に見ると株価はAのラインに沿って上昇していくはず。しかし、いろいろな要因の影響があって、実際の株価はAのように直線的になるわけではなく、Bのように波がある。

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・従って、0の時点で買って、バイアンドホールドとした場合は、リターンはAのラインに沿ったゆるやかな増え方にしかならない。

・そこで、株価の変動を見て、割安なところ(②の位置)で仕込み、割高と判断したら(①や③の位置)売って現金化し、次の割安な時期に仕込むのに備える、という繰り返しになる。

・①の後の株価下落時には現金化してあるから、基準価額はそれほど落ちずに、②’のところからまた増え始めることになる。だから、Cのような増え方になることが期待できる。

・個人でも上のことをやればよいのだが、①や③で売ったときにキャピタルゲイン税がかかってくる。ところが、投信でやっていれば、売買はファンドの中でやるために投資家個人にいちいち税金はかからない。

・また、個人の場合、利益を確定した後に一部をリスクのない運用に回したりしてしまうことが往々にある。これでは、利益分を再投資することによる「複利効果」をみすみす逃してしまう。

・いい投信だと、投資家の資金がどんどん入ってきて運用資産が多くなってくるから、「船」が安定してくる。

このような勉強会は、「営業活動をしないこと」を基本方針にしている投信会社の「営業活動」にあたるわけで、当然ファンドのメリットが強調されますし、批判的な意見などもあまり出ません。
しかし、投信を売るためにやっているというよりは、理念や考え方を披瀝して、それに乗れる人を募る、という趣旨が伝わってきて好感が持てます。実際、澤上氏らの地道な活動は、ゆっくりではありますが、それなりのムーブメントを起こしてきた、という実績がありますし。
それにしても、集まった投資家の数の多さにびっくりしました・・・。着実にファンは増えているのかな、と。

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